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問題、困難、挑戦の時に大きく変わるたった一つのこと

なにかに取り組む時、挑戦する時、問題がある時、大きく飛躍したい時。

 

いろいろな局面で、わたしたちはさまざまな方法をおこないます。

でも多くの場合、うまくいかない壁にぶちあたり、迷ったり、悩んだりします。

 

そんなとき、局面を大きく変えるには、どうするか?

 

今日は、わたし自身も、自分に何度も言い聞かせるための記事です。

目次

人生はうまくいかないことだらけ

仕事、会社、社員、経営、人間関係、、、

人生にはうまくいかないことがたくさんあります。
そのたびに、悩み、何とかしようともがき続けます。

もちろん世の中には
それを乗り越えるための様々な方法が提案されています。
このブログでも問題に対処する様々な方法もお伝えしています。

しかし、その方法がうまくいくこともあれば、何度もやってもうまくいかないことも多い。
部分的にうまくいったとしても、また次の問題があちらこちらから起こってくる。

なぜうまいくいかないんだ、なぜ自分は。
そのたびに、揺らぎ、ぶれ、あきらめそうになってしまいます。

仏教では

「人生は「苦」である」

と述べていますが
まっすぐ真実を教えてくれていることを、いまさらながら感じずにはいられません。

でも、それでも、
道を見つけたい。
新しい流れを生み出したい。

よりよく生きたいのも、わたしたち人間です。

でも、どうすればいいのでしょうか?

どうにもならないプロジェクト

わたしはある大きなプロジェクトに、リーダーとして取り組んでいたことがあります。
そのプロジェクトを成功させるには、多くの支援者や資金調達が必須でした。

事前に計画をたて、これならうまくいくのではないか、そんな目算のもと、いざ実行。
さあ、素晴らしい結果になるぞ。
期待に胸を膨らませながらスタートしたのですが、、、

いざ蓋を開けてみると、うんともすんとも反応がありませんでした。
いやいや、当初予定より下回ったとしても多少は反応があった、というレベルではなく、ゼロ、だったのです。

力を込めたものだったために、そのスタート直後は相当にショックでした。
しかもそこから少し経っても、ほとんど成果は出ません。

頑張っているつもりでしたが、その頑張りが全部空回りしている。
プロジェクト全体がこの計画の成否にかかっていることもあり、胸の奥がキリキリというよりもグリグリすりつぶされているような日々が続きました。

「何とかなる」と「どうにもならないのではないか」
そんな言葉が脳の中で毎日何百回と行きかっていました。

この期間、実はさまざまなアドバイスや方法もいただいていました。
それを提供してくださった皆様は、皆善意で、親身になってくれています。
ひとつひとつのアドバイスや方法も、なるほど、それは良さそうだというものばかりです。

ただ、率直にいえば、それがさらに自分を苦しめたのも事実でした。

というのは、そんなアドバイスや方法が、重荷になってしまったのです。
断り切れない罪悪感や、それさえもうまくいかなかったときの申し訳なさや情けなさ。
また、方法の中には、やっぱり自分にはどうしても合わないというものもあります。

迫りくるプロジェクト終了期限、でも成果はなかなか出ない焦燥感。
八方塞がりの状態。
もう、逃げてしまおうか。

でも、背負っていた色々なものを荷下ろそうともしていましたが、やっぱりここまでやってきてあきらめきれるものではない。
ああ、どうすればいい。

わたしは、行くも逃げるもできず、立ち止まって空白になってしまいました。

そうして、その空白にボーっと身をゆだねていた時、ふと脳裏にあることがよぎったのです。

「俺、何のために、やっていたんだっけ?」

転機と逆転

そのプロジェクトは、周囲の人たちからも大きな期待を背負ったプロジェクトでした。
成功すれば多くの方が喜んでくれるのは間違いありません。
社会的な意義も大いにあります。

そんな中、ふと感じたのです。

「いま、自分は、ぜんぜん熱がフツフツしていない、と」

そもそもはこのプロジェクトには、自分自身でも驚くくらいの熱、そしてワクワクを感じて始めたものでした。もちろんその時点でも様々な壁はありましたが、その壁を乗り越えるくらいの熱があったわけです。

でもこの時期、目の前の問題にとらわれてしまい、いつの間にか目先の結果に右往左往してしまっていたことに気づかされました。

「わたしは、何のためにこれに取り組んでいたのだろうか?」

もう一度、原点を思い返したのです。

社会的な意義はもちろんですが、それだけで人は熱を感じるものではありません。
その意義をカタチづくり、まさに一人一人の顔、気持ちを思い返しました。

何よりもわたし自身を思い返していました。
わたしが生きてきてから今まで。

何を大切にして、何をあきらめたくなくて、ここまでやってきたのか。
何を目指していきているのか。
いまここで、どんな風にいきたら、今死んでも後悔しないのか。

このプロジェクトに携わる、原点を思い返していたのです。

「なんのために、やるのか」

わたし自身の「なんのために」が固まったとき、もう一度この想いを、プロジェクトに携わってくださるみんなに伝えよう。ここからもう一度立ち上がろう。

その時点で、プロジェクト機関の四分の三が過ぎていました。
残り、四分の一。

そして、自分なりにその想いを伝え切ったとき、、、局面は大きく動き始めました。

その結果は、、、、大逆転。

当初の想定以上の成果を、達成することができたのです。

その時から特別な方法をやったわけではありません。
方法としては、むしろこれまでも頑張ってきたことを、もう一度やり直しただけに過ぎないかもしれません。

でもその方法の効果が、その時点をきっかけに、不思議なくらいに変容したのです。

わたしは、自身でも体験し、あらためて深く学ばされました。

もう一度噛みしめたい「3人のレンガ職人」の話

以下は有名な話ですから、ご存じかもしれません。
でも、今だからこそもう一度、一緒に加味してみませんか。


昔昔あるところに、レンガ職人たちがいました。
そのレンガ職人たちは、ある建築物をつくるために毎日レンガを積んでいます。

あるとき旅人がその建築現場を訪れ、「何をしているんだろう?」と働いているレンガ職人に尋ねました。

「あなたは何をしているのですか」

そのレンガ職人は答えます。
「見てる通りさ、レンガを積んでいるんだよ。親方に言われたからね。」

旅人は次に、別のレンガ職人にも尋ねました。

「あなたは何をしているのですか」

もう一人のレンガ職人は答えます。
「仕事をしているのさ。俺はこの仕事で生活しているのさ。いい仕事するんだぜ。」

旅人はそんなものかと思い、その建築現場を離れようとしたところ、一人周りの職人と違って目を輝かせて熱心にレンガを積んでいる職人がいました。

どうしても気になり、同じように声を掛けました。

「あなたは何をしているのですか?」

するとそのレンガ職人はこう答えました。

「歴史に残る大聖堂をつくっているんだよ。その大聖堂でたくさんの人が悩みを癒し、祝福を得て、幸せに暮らしていくんだ。俺は幸せ者だよ。・・・じゃあ、また取りかかろうかな。気をつけて旅をしなよ。」

旅人はいつまでもいつまでも、これからできるであろう大聖堂の姿と、そのレンガ職人を見続けていたのでした。

やり方の前にあり方

わたしたちは、すぐに揺らいでしまう生き物です。

あれがうまくいく、あれはうまくいかない。
そんな「やり方」だけを追い求め続けて、自分自身を見失ってしまいます。

レンガ職人たちは「レンガを積む」ことに関しては同じことをしています。
でも、この話だけでも、誰のレンガ積みが一番輝かしいものになっているか、もし自分が頼むなら誰に頼みたくなるか、伝わってくるというものです。

わたしは、あのとき、2番目のレンガ職人だったのでしょう。
一生懸命はやっていたのですが、一生懸命に先であり原点をわすれかけていた。

しかし自分自身の「なんのために」を思い返したとき、3番目のレンガ職人に近づけたのだと感じます。

仏教で

「人生は「苦」である」

というときその「苦」とは単なる感覚的な痛みや不快感だけを指すのではありません。

その原義は

「とらわれていて、自由ならざる境地にあること」(中村元 博士)

を指します。

結果や目先や、時には私欲や見栄やプライドにとらわれているとき、人生は「苦」となります。

「なんのために」

それがあなた自身の中で、しっかりしたものになるとき、目先の結果や目に見える問題だけにとらわれず、自分自身のパワーを思い切り発揮することができます。

そんな人たちはまるで輝くに感じられますし、迫力が違います。
ですのでその言葉や仕事ぶりは、人の心の奥に届くものになってきます。

そういった状態を、仏教では「自由」と言います。


もし今あなたが問題に悩み、もがいていたら、
もし今あなたがさらに大きな挑戦をしようとして居たら、

「やり方」の前に、あなた自身の「あり方」に目を向けてみませんか?

問い続けてみてください。

「わたしは、なんのために?」

きっと、あなたの仕事、人生が大きく変わるきっかけになりますよ。


今日のこの記事は、2025年1月1日、元旦にお話しています。

あなたの2025年、仕事・人生が、大きく羽ばたく年になりますよう。
心から応援しています。

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