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人材育成

新入社員の成長意欲を引き出す方法

新入社員研修を行う中で、毎日さまざまな気づきがありました。
ありがたいことに、わたしはとてもいいご縁の中で研修ができていますが、世間一般ではそうでもない場合も多いようです。

今回は、あらためて気づいたことをシェアいたします。

本記事が、社員たちを育成したり導いたりする方たちへ参考になりますことを、心から願っています。

目次

それは本末転倒ではないですか?

新入社員研修期間を通して、
あらためて気づきがありました。


社員がやる気で成長していくには、
どう接していけばいいか?


今後のマネジメントや人材育成にも
活かしていただければ幸いです。


そのキーワードは「成長意欲」。


この「成長意欲」の引き出し方次第で、
その後の成長度合いや
やる気の度合いが変わってきます。


ただ、その引き出し方について
まだまだ世間の多くの会社や講師側にも
誤解があると感じています。


たとえば
あまり出来のよろしくない社員が
いたとします。


仕事の進め方の理解がまだ乏しかったり
周りの社員よりも進みが遅かったり。


やきもきしますよね。


そのようなとき、
世間には多くの誤解があると感じます。

悪いところを正そうとするのです。

「あなたのここが悪い。
だからここを直しなさい」

新入社員はまだまだ素直ですから、

「はい、わかりました」

と言われた通り、
悪いところ直しに取り掛かります。


しかし、


急にはできるようになることはまれです。
何度やっても、求められている水準にならない。


何度か注意されたり
周りとの差を見せつけられているうちに
その社員はだんだん自信を失っていきます。


すると彼らが仕事に取り組む考えは

「注意をされないようにする」
「みじめな思いをしないようにする」

といった、プラスを求めるものではなく、
マイナスを避けるようなものになってきます。


これでは仕事に前向きに取り組む意欲が
わくことはほとんどありません。


たしかに、
新入社員に対するその注意・指導内容は
正しいのでしょう。


しかし、


相手が自信を無くしたり委縮して
成長意欲をうしなってしまっては本末転倒です。

わたしたちが見るところとは?

このような場合に大切なことは
成長意欲を支えてあげること。


悪いところを正すより前に、
成長しているところを認めてあげることです。


仕事の進め方があまりよろしくなく
周りと比べて遅かった場合、


「努力している」ことは認めてあげられます。

「遅くとも、あきらめていない」ことも
認めてあげられます。

「自分なりに工夫している」ことを
認めることもできます。


わたしたち側の見方次第で、
探そうと思えば、認められることは
見つけることができます。


彼らはできない人のではなく、
「今は」できていないだけ。
できるようになる「過程」にいる人なのです。


成長しているところを認めていくと
もっと成長したくなります。
もっと伸ばしたくなります。


そうすると彼ら自身でも自覚してきます。


「ああ、仕事の進め方ももっとできるようになりたい」


そうしてはじめて苦手なことも自ら学び、
身に着けようとするのです。


そんな意欲が高まってきたら
悪いところを正すためではなく

「成長を手助けするためのサポート」

として正しい内容を指導してあげるのです。


意欲が先、正論は後。


なのですね。

誰もが成長意欲をもっている

成長意欲を引き出す、と、言いましたが、


正確に言えば
成長意欲はすでに持っています。


成長意欲とは、
種から芽が出て茎をのばして葉を広げ・・・


そんな自然に伸びようとする
本能的なエネルギーそのもの。


持っていない人はいません。


そして成長意欲のご褒美とは
成長そのものです。


成長していることを自分で実感する、
周りの人から認めてもらえる。


これが一番のご褒美であり、
もっと成長したくなってきます。


加速度的に成長し、
できるようにもなっていく人たちが
そうなれる理由は、
成長そのものをご褒美にしているから。


まずは
できないと思っている社員の
「できていること」から見つけてみませんか?


あなたがそれを見つけて
伝えてあげるだけで
彼らの人生そのものが変わりうる力を持っています。


相手がみずから成長しようとすることを
支援、応援してあげること。


それは相手への愛であることを
つくづく感じます。

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