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価値力/提案力

売上アップのための共通言語とは?

目次

価値は、ある!

うちには大した価値はない、他と同じだ…
他より強い提案もないし、弱みが目立つ。
…はあ、頑張るしかないか。

こんなふうに頑張りに頼って思考停止してしまって、
半ばあきらめている会社や社員がいるのを
見るのはつらいです。

そんな状況を打破する考えが、

「価値はある」

という考えです。
そう、すでに価値はあるのです。

いまは隠れているだけ。
でも、探せば必ずあります。

ときには最初はタネのようなもので、
それを育てていく時間も必要でしょう。

とはいえ「価値はある」のです。

有名な事例があります。
ポストイット誕生秘話。

ポストイット。
あの縦横10㎝もない、正方形のメモ用紙。
ちょっとした忘れてはいけないアイデアや
伝言メモ用に用件を書いたりして、
机やノートに貼り付けて使いますよね。

メモ用紙ならば
別にポストイットじゃなくてもいいのですが
単なる紙に書いたメモを机におくだけでは、
どこかに飛んでいってなくなってしまいそうで
しょうがありませんよね。

ポストイット、
あの微妙に弱い接着剤が便利で使っています。

このポストイットは、
今でこそなくてはならないものですが、
その生まれはといえば、
もしかして闇に消えていたかもしれないものでした。

開発元の3Mの、ある研究者は、
「強力な接着剤」を研究していました。

ところがその研究は思うようにいかず失敗ばかり。

その失敗作のひとつが、
この「弱い接着剤」だったのです。
すぐにくっつきますが、はがれやすい。

弱い接着剤なんて意味がない、価値がない。
そう思われていた“失敗作”だったのです。

しかしある時ふと同僚がそれをみて、
すぐにはがれるんだったら、
もしかして本の付箋としてつかってもいいんじゃないか。
ずれないし、本も傷まないね。
そんなアイデアを出したのでした。

ポストイットが生まれた瞬間です。

それからはわたしたちが知るように、
メモとしても製造、販売され、
いまや文房具界の必需品です。

「弱くてはがれやすい」

という当時の常識から言えば、
どうしようもなかった特徴が
ふと視点を変えるだけで、
大ヒットを生むすばらしい価値になったのです。

「弱くてはがれやすい」

ことに価値が無かったのではありません。

本当は「すでにある価値」を、
見つけられなかっただけです。

「価値はあった」のです。

これはポストイットだけの特別な例ではありません。
あらゆるところ、いまそこにも転がっている話です。

探せば、逆転の発想で
弱みを強みに変えたり、
あらたな価値を生み出している事例が
たくさん見つかります。

スーパーの野菜は
きれいに形がそろっています。
ふぞろいで形のわるい野菜、多少虫食いがある野菜は
最初から「不良品」として排除されています。

でも、形が悪くても多少虫食いがあっても
味も栄養価もおんなじです。

かえって、小売や運送の中間マージンが必要ないため
一般の流通に乗らず、安価で販売でき、
大人気になったりしています。

わたしは中小ベンチャー企業社員から
キャリアがスタートしましたが
大企業と競合になったときは、

「中小だからこそ、他のいろんな担当分野の人ではなく、
わたし自身がしっかりサポートしていきます。」

とアピールして、
「小ささ」を武器にしていたものでした。

大企業はCMもやって、
知名度もあり信頼性もあります。

そこにひるんでしまう中小企業も多いのですが、
その会社は違いました。

CMを打つコストは、
その分開発費用やお手頃価格感に反映している。
だから、質が高く求めやすいものを提供できる。
そんな価値提案でわたりあっていました。

わたしたちには、
視点を変え、発想を変えるだけで
「価値がある」、「価値にできる」ことがたくさんあります。

もし「価値がない」と思ったとしたら、
それは自分自身が決めつけているだけ。
思考停止は非常にもったいないです。

原因はわたしたち自身にあるのです。

どんな価値があるのか。
どんな価値にできるのか。
どう価値高められるのか。

どんな価値も、
そもそも「価値がある」と思わなければ
すでにある価値に気づくこともできません。

「価値がある」と最初に決めて考えるか、
「価値がない」と思い込んだまま思考停止するか。

やっぱり「価値がある」からはじめたほうが、
気持ちがいいですよね。

可能性は無限大です。

あなたの会社にも第二第三の
ポストイットが生まれる可能性はいつでもあります。

「価値はある!」

共通言語にしてまいりましょう。

執筆者紹介

オフィスオントロジー
代表 友成治由

人と組織の可能性と創造性を引き出すメンター
人と会社を伸ばすメンタリングの専門家

10年超にわたる起業家育成や変革人財育成経験から得た実践知と、意欲心理学によるメンターメンタリングで人が本来持っている意欲、可能性、価値を引き出す。
主体性/リーダーシップ開発、メンター育成、メンター制度構築、チーム活性化などを支援。

哲学存在論専攻。
宮崎県出身。今もなまりはとれない。

経営メディア『経営プロ』にて執筆コラム掲載。
コラム「メンタリングで人や組織の可能性を引き出す」など

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