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問題解決法

決められない病。どんな問題も解決できる「決める力」

問題解決の要諦は「決める」にあります。

問題に思い悩んだり、苦しみばかりで楽にならないときには、「決められない病」が根底にあります。

「決める」と問題解決の取り組みは急に楽になり、不思議なことですが、「何に思い悩んでいたんだろう?」と思うくらいにスルスル解決するものです。

目次

問題は放っておくと悪化する

仕事はできる限りスムーズに進んでほしいですよね。

会社にはトラブルが無い方がいいですし、
存亡が危ぶまれるような問題で夜も眠れない日々は嫌なものです。

問題解決思考や問題解決法も
世の中にはたくさんありますし、
あなたも無意識のうちにさまざまな問題解決思考を
張り巡らせて、毎日を過ごしていることでしょう。

そんな一定の枠に収まる問題であれば、
起こったとして特に不安も苦しみもなく、
慣れてくれば淡々と処理するだけです。

でも、
たとえば社員が離反したり、
ピタッとモノが売れなくなったり、
社員のモチベーションが何をやってもダダ下がりしたり、
どうにも良くならずに苦しい問題があるとやっかいです。

いつも頭の片隅にありますし、
心が晴れるということがありません。

またそんな問題は時間がたてばたつほど
悪化してくるんですよね。

状況が益々悪化して、悪化した後におこる
もっと悲惨な状態を想像すると
夜も眠れなくなって自分の体調さえおかしくなりそうです。

こういったときわたしたちは
いったいどうすればいいのでしょうか?

メンターから教えてもらった「決める」

これはわたしのメンターである福島正伸先生から
教わったことです。

福島先生からは自立型姿勢やメンタリングなど
いまのわたしのベースになっていることがらから、
人生への在り方まで実に多くのことを学びました。

「問題」というものへの在り方もそうです。

それまでは「問題」というものには
いかに効率的で効果のある思考法や解決手法を
探し出し、身に付けるかが重要だと思っていました。

もちろんそれらはわたしの土台スキルのひとつであり、
実践場面では今も大いに役立っています。

しかし本当の問題は、
問題解決手法におさまらない問題に
どう向き合うかということでした。

売上が上がらない、
社員の心が離れてしまっている、
資金繰りが危険水域になっている、
などなど、わたしたちには、人生には
実にさまざまな問題が起こりますよね。

現状がうまくいっていても
それが未来永劫保証されているわけでもありません。

苦しい問題が起こる可能性は
誰にでもあるのです。

そんな問題に出くわしてしまったとき、
経験も知っている知識も役に立たない問題に
出くわしてしまったとき、
効率的とか高い効果とか言う前に、
問題が怖くて怖くてたまらないのです。

そんな状況では
そこに残るのは問題と自分自身しかありません。

自分自身もそのような問題に出くわして、
どうしようもなくなったとき、
はじめて「自分はどう在るか」を問われました。

これまでの経験や知識では処理できない。
でも問題は起こり、放っておくと悪化する。

そういった状況で福島先生から学んだことが

「決める」

ことでした。

つまり、

「絶対あきらめないと決める」
「絶対逃げないと決める」
「全力を尽くすと決める」

そう、問題に対して自分自身がどう在るかを「決める」のです。

「決める」のは自分自身

問題の内容や困難さの程度は関係ありません。
そういった考えは問題に振り回さている考え方であり、
自分自身というものがないのです。

どんな問題であっても関係ない。
どんな問題であっても「自分は決める」。

この重大性を教えてもらったのです。

一度自分自身で「逃げない」と決めると、
問題が悪化したように見えても、
心苦しい壁を乗り越えなといけない場面でも、
もう周りの状況は関係ありません。
「わたしは」逃げないのです。

「覚悟を決める」と言いますが、
いったん決めると迷いがなくなるのです。
周りの状況はどうであれ、
今ここからできることをやっていくだけだ。
そう腹をくくることができるのです。

問題が困難な状況は変わっていなくても、
決めた瞬間、自分自身の心には勇気がでて恐れなくなるのです。
ひとつの方法がダメなら、また次。
それがダメでもまた次と、思考も行動も止まることがありません。

「決める」と、
とたんに問題への向き合い方が定まり
スーっと心までも楽になることがわかりました。

逆に言えば「決めていない」ときは、
問題に振り回されているときです。

損得、効率不効率、変な尊厳・見栄など
問題の程度によって態度を決めようと日和見をしている状態。
思考も定まらず、行動もとれず、
かえって苦しさがとまることがありません。

問題というものは逃げれば逃げるほど
追いかけてくる奇妙な性質がありますから、
「決めていない病」にかかっている人は
ますますどんどん問題がのしかかってくることになります。

問題解決とは、わたしたちの在り方だったのです。

まとめ~問題解決の山場は「決められるかどうか」

福島先生は、
「問題や壁にぶちあたったらどうするか?」
という質問に
「もっと困難な問題や高い壁に挑戦する」
とよくお話していますが、
在り方を決めると問題こそが人生の充実の素になるのですね。

不思議なことに、
「決める」をしたとたんに、
なぜか問題が勝手に解決していくという現象がよく起こります。

もっとも、不思議と言いましたが、
実際に経験されている方も多いのではないのでしょうか?

どう説明するのか、
今回は見えない世界の領域の話に踏み込ませんが、
問題解決にとって一番の壁は

「決められるかどうか」

であると、
わたしたちに問われているのだと感じます。

わたしたちは弱い生き物です。

わたしも困難な問題に出会ったときのとっさの反応は、
逃げたいし、避けたいし、面倒くさいし、つらいし・・・

そんなオンパレードです。

しかし20年前の自分と今を比べて成長しているとすれば
そこから先、「決める」に心を傾けられるようになったことでしょう。

「決める」までは今も怖くてたまらないのですが、
「決める」が大切だ、そこが鍵なのだ、ということを
思い出すことができるようになりました。

「決める」を意識してみませんか?

問題がなくなるとは言いませんが、
問題が出てきても動じることは少なくなってきます。

そんな自分を信頼し、
心を定めて前へ進むことができるようになりますから
「決める」メリットは多大なものがありますよ。


P.S
これからもブログをお届けしますので
お忘れないようブックマークしてくださいね。

執筆者紹介

オフィスオントロジー
代表 友成治由

人と組織の可能性と創造性を引き出すメンター
人と会社を伸ばすメンタリングの専門家

10年超にわたる起業家育成や変革人財育成経験から得た実践知と、意欲心理学によるメンターメンタリングで人が本来持っている意欲、可能性、価値を引き出す。
主体性/リーダーシップ開発、メンター育成、メンター制度構築、チーム活性化などを支援。

哲学存在論専攻。
宮崎県出身。今もなまりはとれない。

経営メディア『経営プロ』にて執筆コラム掲載。
コラム「メンタリングで人や組織の可能性を引き出す」など

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