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「孫子の兵法」の組織発展術―1番目に書かれていること

「孫子」は戦略、軍略の古今の名著で必ず上げられる書物です。

「孫子の兵法」として知られ、あの武田信玄公の「風林火山」は「孫子」の一部

 

疾(はや)きこと風の如し、

徐(しず)かなること林の如く、

侵掠すること火の如く、

動かざること山の如し

 

に由来していることは有名です。

「孫子」はビジネスでも尊ばれている知恵の宝庫。

真っ先に何が書かれているのかを見ていきましょう

目次

「孫子の兵法」は誰が書いたのか?

「孫子」は戦略書として一般的に知られています。もっといえば、「上手な戦い方」ですね。
ですので、ビジネスではよく引用されたりもするのですが、意外に意外、「孫子」に真っ先に言われていることに言及したものは、記憶にありません。

真っ先に何が書かれているか。
孫子は、兵の道として、まず第一に何を重視していたのか。

それを知るだけでも、「孫子」の見方はずいぶん変わってきます。
そして、もし「孫子」を経営に活かすならば、第一に書かれていることを第一のものとしてとらえたいものです。

「孫子」という書物は、古今東洋ではあまたのリーダーに読まれてきたものです。
大雑把にいえば約2500年前の古代中国の呉という国に「孫武」という名の、のちに「孫子」と呼ばれた天才的な将軍がいました。「孫子の兵法」はその孫子が書いたと言われています。

ただ歴史にはもうひとり有名な孫子がいまして、大雑把にいえば約2300年前くらいに、次は中国の「魏」の国の将軍がいたのですね。その名も「孫臏(そんぴん)」。彼は「孫武」の子孫と言われ、やはりのちに「孫子」と呼ばれていました。
彼も天才的な軍師で有名で、果たして「孫子の兵法」はどちらが書いたのか? という議論があります。

1972年にある山東省で古代の墓の発掘で、「孫臏兵法」と記載された竹簡が発見されました。「孫臏兵法」と書かれているくらいですから、「孫武」の兵法とは別ではないか、
実際竹簡には現代に伝わっている「孫子の兵法」と同じ内容と同時に、別の兵法に関する記載もあったそうです。「孫臏」は「孫武」の兵法を参考にしつつも、彼独自の兵法書を書いたのだ、ということに一応なっています。

「孫武」は2500年前の方ですので、オリジナルの「孫子の兵法」が残っているわけではありません。口伝・書き伝えが残っているだけですから、もしかして「孫臏」がご先祖様の名を借りて、自分自身の兵法を伝えたのかもしれません。

いずれにせよ歴史の謎は、それだけでワクワク、ロマンに満ちていますよね。

「孫子の兵法」第一篇には何が書かれているのか?

もっとも上記は余談。
本論はここからです。

「孫子」は十三篇に分かれているのですが、その第一篇は計篇です。
その計篇の真っ先に何が書かれているのか。
それこそが重要です。
計篇はいわば序論。
全体として大切なこと、そして戦う前に大切なことを述べています。
(以下、読み下し文は、中公文庫の町田三郎訳の「孫子」によります。)

「孫子」はこのように始まります

「孫子曰く、兵とは国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。」

兵、つまり戦争とは、国家の重大事である。
死ぬか生きるか決まるところであり、国家存亡の分かれ道である・
だから、真剣に考えなければならない。

ご自身の会社や組織のことに置き換えて読んでくださいね。

そうして、次にこう続きます。

「故に、これを経(はか)るに五事を以てし、これを校(くら)ぶるに計を以てして、その情を索(もと)む」

そこで目的を成就するためには「5つのこと」をきちんと極め、はかりごとをきちんと考え、実情や現実的な情報を求めるのである。

では「五事」、「5つのこと」に何が書かれているのか。
「孫子」はこう話します。

一に曰く道
二に曰く天
三に曰く地
四に曰く将
五に曰く法

これが「五事」であり、真っ先に「孫子」がわたしたたちにお話したいことです。

「孫子の兵法」の「第一の事」とは何か?

この後は読み下し文は大部分は省略しますが、意味としてはこうなります。

最後からいきましょう。

法とは、法律やルール、規律ですね。
組織がきちんと規律をもっているかどうか。

四番目の将とは、将軍、リーダーを指します。
リーダーがリーダーシップとして「智、仁、勇、厳」をもっているかどうか。

三番目の地とは、地形・地勢ですね。当時の戦争はいかに有利な地勢を制するかが大きな影響を与えます。現代のビジネス用語では「ポジショニング」はそれに近いかなと思われます。

二番目の天とは、「陰陽、寒暑、時勢なり」と書かれており、自然界のめぐりやタイミングのことを指します。いつ勝負するか、時を制する者が勝負を決する、というところでしょう。
これもビジネスでいえば「時流」「ニーズの流れ」「タイミング」などと置き換えるとわかりやすいかもしれません。

そして、一番目です。
一番目は「道」。
では、その「道」とは何か。こう書かれています。

「道とは民をして上(かみ)と意を同じうし、これと死すべく、これと生くべくして、危(うたがわ)ざらしむるなり」

「道とは人々の心と上に立つものの心を一つにして、死ぬも生きるもともにして疑わないようにさせること」

道とは、

「社員と経営者が心がひとつになって、お互いに心から信頼し合うこと」

なのです。

「孫子」はこれを「大事」である「兵」の中でも、もっとも重要な「五事」の、「第一」にあげているのです。

すなおに考えてみれば、どんな戦略も戦術も、実行するのは「ひと」です。
「ひと」がバラバラであったら、どんな戦略も戦術も、100%の効果を上げられるものではありませんし、ときには辞めたり、サボタージュしたり、やる気が無さが蔓延したり、心の疲労者が増えたり、、、組織崩壊さえしてしまいます。

でも、「ひと」の心が、下も上もひとつなっていれば、死生をともにしていいほどに信頼し合っていれば、それぞれがそれぞれの知恵も能力も努力も発揮して、それこそ「道」を切り開けるものです。

「孫子」に書かれているさまざまな高度で幽玄で絶妙な戦略は、その土台に「五事」なかでも、「道」があるから成り立つのですね。

会社の興隆のためにまっさきにやるべき事

会社が存亡の危機にあるとき、またはこれから大いに発展していきたい思うとき、まっさきにやるべきは「道」、つまり

「会社が心をひとつにして心から信頼し合うこと」

だと教えてくれます。

「孫子」を読むと、「孫子」は「生身のひと」というものを、人の弱さや強さをよく見定めえていたのだということに気づきます。
その前提のもと、わたしたちはどうすればいいのか。
そこに「孫子」の現実的でありつつ、どの時代でも普遍的な教訓が詰まっています。

もし、社員がどうも元気がなく不幸せそうでつらそうだ、そんなことを感じたら。「社員対策」どころの話ではありません。

「道」の問題です。

2500年前から、現代までも口伝・書き伝えしてまで伝え続けられてきた。
やはりどの時代の人間にも響く普遍的な「大事」を教えてくれているのではないか。

そんな、歴史のロマンと、今を生きるわたしたちに考え直すきっかけを「孫子」は教えてくれているようです。

最後に。

たまに古典を読むのは、マジでオススメです。
シンプルにズバッと教えてくれる、人類の智慧の宝庫です。

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執筆者紹介

オフィスオントロジー
代表 友成治由
2012年創立
本質価値/組織活性化コンサルタント
ベンチャーから上場実現企業におけるトップコンサルティング営業を経て、存在論/メンタリング・コミュニケーションをベースとして人の本来の力を引き出す組織活性化や業績向上を支援。
ほんらいの力を発揮できるように、なじみやすく、わかりやすく、勇気を出せるように。
宮崎県出身。今もなまりはとれない。

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