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組織活性化/組織一体化

要注意!理念経営・ビジョン経営は言葉で決まる

ある、やるべき、やりたいアクションがある。

でも、、、

迷いや悩みが続きながら行動したり、逆に迷って悩んでなかなか進まないときや、いまいち能力を発揮できていない。

やってはいるけれどもなかなか腹落ちしていない。

それは言葉に取り組んでいないことが原因かもしれません。

目次

言葉の定義の重要性

ある、やるべき、やりたいアクションがある。

でも、、、

迷いや悩みが続きながら行動したり、
逆に迷って悩んでなかなか進まないときや、

いまいち能力を発揮できていない。
やってはいるけれどもなかなか腹落ちしていない。

それは言葉に取り組んでいないことが原因かもしれません。


言葉は大切です。

今回のテーマは、
たとえば

「プラスの言葉を話そう」
「ポジティブ言語でいこう」

というよりも、
さらに“前”にある話です。

プラスの言葉を話すにも、
そもそも話そうとしているその言葉を
どう定義しているかで
取ろうとしている行動も、
その結果もまるで変ってくるからです。

「言葉の定義」。

当たり前すぎて見過ごされがちです。

でも自分の話す言葉の定義は、
ときには仕事の在り方や人生を
まるっと変えるくらいのインパクトがあります。

「リンゴ」の意味とは?

たとえば「リンゴ」。
ある辞書で調べてみるとこう書いてありました。

「バラ科の落葉高木。
また、その果実。
葉は卵円形。4、5月ごろ、
葉とともに白または淡紅色の5弁花を開き、
のち球状の赤色などの実を結ぶ。
甘酸っぱく白い食用部は、花托の発達したもの。
ヨーロッパ中部から南東部の原産。」

ふんふん、そうか。
学問的にいえばこんな定義なんですね。

言葉の定義といえば一般的には
辞書で調べることではないかと思いがちです。

もちろん日常生活ではたいていの場合は
それで十分ではあります。

ただ、もしその言葉が、
仕事や人生の在り方ややり方に深くかかわっているならば
もうすこし深く突っ込んでもいいかもしれません。

わたしたちにとって「生きる言葉として」
その言葉をどうとらえるかが大切になってくるのですね。

先に挙げた「リンゴ」ですが、
辞書的な言葉を聞いて、イメージできますか?
よくわかりませんよね。


「リンゴ」といえば、
まあ思い浮かぶのは
赤くて丸くて甘酸っぱい北国の果物、
といったところでしょう。

ふだん生きているわたしたちにとって
「リンゴ」とはそういうイメージの言葉です。

人によってはそこに「北国のロマンがある」ですとか、
「肌が若返る」といったような意味を付け加えるかもしれません。

他にも「触感のシャリシャリが歯触りがよくない」ですとか
「値段が高い」という意味を付け加える人もいるかもしれません。

リンゴを「生きる言葉として」とらえるとは
そういったものです。

ふだんは、あまり意識せずに使って、
食べたり避けたりしているリンゴ。

「言葉の定義」を意識した瞬間、
本当は自分はリンゴをどうとらえていたのだろう、
自分にとってリンゴとはどんな存在なんだろうか?

そんな、

「生きるわたしにとっての意味」

が浮き出てきます。

わたしたちが普段使う言葉には、
辞書的な中身だけでなく、
「生きるための意味」も
同時に背景にあるんですね。

人間関係のズレも言葉から

リンゴなどのモノだったら、
それほど人生に影響を与えないかもしれません。

でもわたしたちの生活に直結する、
人間関係に関する言葉ではどうでしょうか?

たとえば「優しい」という言葉。

辞書にはこう書いてあります。

1 姿・ようすなどが優美である。上品で美しい。
2 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。葉をかける
3 性質がすなおでしとやかである。穏和で、好ましい感じである。
4 悪い影響を与えない。刺激が少ない。
あと、いくつか。

では、それを受けて、
あなたなら「優しい」をどう定義しますか?

人によっては、優しいとは、
穏やかで細かく気遣うととらえるかもしれません。

でも別の人にとっては、優しいとは、
相手を見守ることのできる人ととらえるかもしれません。

一見同じ「優しい」ですが、
表に現れる行動は正反対になります。

細かく気遣う「優しい」人は
困っている知人をみかけたら、
いろいろ手を差し伸べて世話を焼くでしょう。

一方
見守る「優しい」人は
手を出さずに自分で立ち上がるよう、
あえて何もしないでしょう。

「優しい」という言葉を、
その人自身がどう定義しているかによって、
表に現れる行動や結果がまるで違ってくるのです。


人間関係のズレは、
両者のもつ言葉の定義のズレで
引き起こされることがよくあります。

「あなたは優しい人だとおもっていたのに!」

そのようなよくあるトラブルは、
お互いの「優しい」の意味が違っていることが
原因なのですね。

わたしと相手は、
同じ言葉であっても、
とらえかたが違うのではないか?

そういう前提に立つことが
人間関係を良好にしていくコツといえます。

理念経営・ビジョン経営も言葉から

あなたは、たとえば「営業」を
どのように定義していますか?

「営業とはパワーだ」

と定義していれば、
行動もおのずとそうなっていきます。

量や迫力で押していく営業スタイルになるでしょう。
そういった人材育成にもなるでしょうし
そういった営業に反応するお客様が集まるでしょう。

もし「営業とは取引交渉」と定義していれば、
交渉術やプレゼンテーションを磨くでしょうし、
利害計算などに敏感になるでしょうし、
それを好むお客様が集まるでしょう。

言葉の定義は無意識のうちに
わたしたちの行動に影響を与えています。

言葉をどう定義しているかによって
世界の見方がまるで違ってみえるのです。

あなたは自分の会社をどう定義していますか?
あなたの社員は、あなたの会社をどう定義していますか?

もし経営理念やビジョンに向かって
ひとつになりたいとお考えのときは、
経営理念やビジョンに書かれている
言葉の定義を社内全体で、
ひとつひとつ合わせることをお勧めします。

言葉の定義にズレがあるまま

「ひとつになってビジョンに向かおう!」

では、近いうちに行動全体がズレる
なりかねないからです。

まとめ~言葉の影響力を意識しよう

ある、やるべき、やりたいアクションがある。

でも、、、

迷いや悩みが続きながら行動したり、
逆に迷って悩んでなかなか進まないときや、

いまいち能力を発揮できていない。
やってはいるけれどもなかなか腹落ちしていない。

そんなときは、
やろうとしているアクションの言葉を
自分がどう定義しているか見直してみてくださいね。

あいまいな定義ですと動けないですし、
定義がしっくりこないとなかなか進まず力が発揮できない。

言葉を意識し始めると、
自分がこんなに言葉に影響されていたのかと
びっくりするくらいです。

言葉は人生をつくる。

それは決しておおげさではないことに
気づくことができます。

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執筆者紹介

オフィスオントロジー
代表 友成治由

人と組織の可能性と創造性を引き出すメンター
人と会社を伸ばすメンタリングの専門家

10年超にわたる起業家育成や変革人財育成経験から得た実践知と、意欲心理学によるメンターメンタリングで人が本来持っている意欲、可能性、価値を引き出す。
主体性/リーダーシップ開発、メンター育成、メンター制度構築、チーム活性化などを支援。

哲学存在論専攻。
宮崎県出身。今もなまりはとれない。

経営メディア『経営プロ』にて執筆コラム掲載。
コラム「メンタリングで人や組織の可能性を引き出す」など

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