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研修選びの判断基準。研修に必要な3つの構成要素とは?

研修には3つの構成要素があります。

ふつうは研修講師側が学ぶものなのですが、研修を実施する会社側としても3つの構成要素を知っておくと、研修を考える際、選ぶ際にいい判断基準になります。

目次

研修をブラッシュアップし続ける

先日、あるパートナーたちと
コミュニケーション研修のブラッシュアップ打合せをしました。

そのパートナーたちと一緒にあるクライアント向けに
もう3年ほど提供し続けているのですが、
ことあるごとにブラッシュアップをし続けています。

大きなテーマやゴールが変わるわけではないですが、

「どうしたらより理解しやすくなるか」
「どうしたらもっと興味深くきいてくれるか」
「どうしたらもっと行動しやすくなるか」

そういったことを互いの知見をもちより
毎回は話し合いながら研修に反映しています。

特定の役職向けではなく、
コミュニケーションの本質にかかわる研修ですから、
受講される社員様も、
ベテランクラスから新人クラスまで実に幅広い。

そんな中でも、ひとりひとりの方々にとって
自分ごとになって身近な問題として感じてもらうには
どうすればいいのか。

毎回試行錯誤ですが、
そのたびによくなっていく感触があります。
おかげさまで非常に評判がよく、講師冥利につきます。

パートナーたちのブラッシュアップを通すことで
この研修とは関係ないわたしの他の研修でも、

「わかりやすさ」
「興味深さ」
「行動しやすさ」

などが磨かれてきました。

研修を構成する3つの要素

講師がおこなう研修には3つの講師要素があります。

通常は研修講師が学ぶ内容なのですが、
会社側でも知っておくと研修選びの参考材料になりますので、
簡単に紹介しますね。

①プレゼンス
②コンテンツ
③デリバリー

の3つです。

①プレゼンス

プレゼンスとは、存在感というほどの意味です。
人間性、立ち居振る舞い、講師姿勢といったものですね。

やはり信頼感ある講師、聞きたくなるような雰囲気をもった
講師から教わりたいものです。

また同じ内容を教えるにしても、
講師のプレゼンスが違うと、研修の雰囲気も、
社員からの受け取り方もまるで違ったものになるから、
プレゼンスは実は非常に影響が大きいものです。

②コンテンツ

コンテンツは、研修の中身です。
何を目的としてどんな内容を伝えどうなってほしいのか。
何を学ぶことができるのか。
テキストや資料などの成果物も含まれます。

しっかりしたコンテンツだと、
「何を学べるか」という考えになりますし、
まず第一に受講者が欲しいのはコンテンツですから、
研修講師側ももちろんコンテンツはしっかり練っていきます。

研修コンテンツは、教科書とは違います。

会社全体の目的があり、
社員に達成してほしいゴールがあり、
そのために必要な内容は何かという
「逆算方式」で作らなければ、
まったくの無味乾燥で知識提供だけになります。

何を教えるかと同時に、
何を省略するかも重要なのがコンテンツ。

知識提供が目的ではなく、
会社や社員が目指すゴールが目的となりますので、
「知識量」よりも「問題解決力」の方が
実はコンテンツの良し悪しに影響を与えます。

③デリバリー

最後にデリバリーですね。
直訳すると配達ですが、研修中の講師の研修の運び方を指します。

ただテキストを読み、パワポを見せるだけでは、
講師がいる意味ってあまりないですよね。

素材(コンテンツ)をどう調理して、
おいしそうに食べて(聞いて)もらうかが
腕の見せ所です。

聞き取りやすい話し方や、
注意をそらさないジェスチャー
ひとりひとりに向かって話しかけるアイコンタクト。

それによって受講者をつねに
研修に集中させ、興味をもってもらいます。

教える際の間の取り方、
キーワードや重要点の強調のやり方によって、
コンテンツの理解度はまるで違ってきます。

経験則ですが、

「どんな学びが印象に残っているか」
「きちんと印象に残っているか」

など、
「学びの吸収度」は、
半分はコンテンツの内容や構成ですが、
もう半分はデリバリーに影響されていると
言ってもいいかと思います。

同じコンテンツを使っても、
講師によって全然違った「学びの吸収度」になりますから、
講師のデリバリー力は影響力が大きいです。

プロに頼んで研修をする価値、
というのはこのデリバリーにあると
言ってもいいでしょう。

まとめ~ライブ感で心の深くに落とし込む

集合形式であれ、オンラインであれ、
研修の醍醐味は「ライブ感」です。

難しい概念を受講者の雰囲気に沿って
わかりやすく紐解いていくプロセス、
講師の熱、体感、雰囲気から伝わってくるもの、
受講者との共同の場から湧き上がってくる感覚、
こういったものと一緒に学ぶのが研修です。

知識だけだったら、
教科書をそろえれば仕入れることができます。
または録画やビデオでもいいでしょう。

ライブ感のない学びは、
ひとによっては「さらっとなぞっただけ」になりがちで、
あとで何の使いようもないことはよくあります。

しかし、

「目的のために重要なことを、
きちんと身につけてほしい」

のであれば、
研修のこのライブ感こそがキーになります。

「研修って役に立つの?」

というご感想も業界にはときどきありますが、
人は人から学ぶことでこそ身につけられるものがあります。

「ライブ感によって、心の深く落とし込んでほしいものはなにか?」

そんな視点も研修を考える際のひとつのポイントにしてくださいね。

P.S
これからもブログでお届けしますので
お忘れないようブックマークしてくださいね。

執筆者紹介

オフィスオントロジー
代表 友成治由

人と組織の可能性と創造性を引き出すメンター
人と会社を伸ばすメンタリングの専門家

10年超にわたる起業家育成や変革人財育成経験から得た実践知と、意欲心理学によるメンターメンタリングで人が本来持っている意欲、可能性、価値を引き出す。
主体性/リーダーシップ開発、メンター育成、メンター制度構築、チーム活性化などを支援。

哲学存在論専攻。
宮崎県出身。今もなまりはとれない。

経営メディア『経営プロ』にて執筆コラム掲載。
コラム「メンタリングで人や組織の可能性を引き出す」など

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