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リーダーシップ

やる気心まとまるチームへリーダー必須の一つの根本方針

社員たち、部下たちがやる気でいてほしい。

やる気にしたい、心をまとめたい。

 

リーダーならみな思うことですよね。

 

それにはどうすればいいのか?

 

さまざまな考え方や方法が提唱されています。

 

あまり言われていませんが、今日の話は、職場やチーム作り、リーダーにとって「ものすごく」重要なことです。

 

というよりも、コレが根底。

コレがなければ、他の方法や論はまるで役に立たない、といってもいいでしょう。

 

お話を聞いてすぐに納得できるものではないかもしれませんが、じわじわっと感じてくださったらうれしいです。

目次

先日来の体験

ここ数週間ほど、場面は異なりますが、人に関する問題をいくつか体験しました。
直接わたしにも相談や報告があったものです。
 
要は、ある人が問題を起こし続けていた、だからそれを批判・非難する。その対策にはどうしたらいいか。そういった話です。

程度の大小はあっても、あなたも体験したことが一度や二度ではないのではないでしょうか。会社でも組織でもよくある話ですが、当の本人たちにとってはとても深刻なものです。

「じゃあ、その問題や問題を起こした人をどうする? どう良くする?」

そう思って、さまざまな対策を考えます。

しかしながら、対策をしたはいいけれども、多くのケースでかえって別の大きな害が出てしまう。

その職場やチームがギスギスしたり、ぎくしゃくしたりして、メンバーの心が離れてしまう。
または一部の対策案をつくった人たちだけで固まってしまい、職場やチーム全体としては分断が激しくなってしまうのです。

ありませんか?
そういったこと。

実は、人の問題が生じたときの

「じゃあ、その問題や問題を起こした人をどうする? どう良くする?」

コレが、よろしくないのですね。

問題対策・問題解決がよろしくない理由

一見すると、問題に対して対策するのは良いように思われます。

しかしちょっと思い浮かべてください。

ある人が問題を起こし続けていた、だからそれを批判・非難するような状況で、問題対策をしようとしているときの、あなたのお顔。

もしかして、しかめっ面で、眉に大きな縦線が入っていませんか?
怒りや憤りで震え、罰してやろう、正してやろうと思っていませんか?

その様子を見ている周りの人たちは、ふと冷静になってみれば、あなたを避けたりあなたに妙に気をつかってご機嫌をとろうとしていませんか?

問題対策の中身自体の良し悪しは、ぶっちゃけ、どうでもいいのです。
本当に良し悪しが求められるのは、それを考えているあなたの様子、そして一緒にいるチームメンバーの様子なのです。

(あなた、と言いましたが、そのままわたし自身にも当てはまりますので、ご容赦を。)

どういうことでしょうか。

あえていえば、3つの観点があります。

①脳の視点

わたしたちの脳には、たとえば創造性や想像力、論理や理性といった、本当に豊かなものをもたらしてくれる機能があります。

その脳は、リラックスした状態のときにもっともよく働くのですね。

しかし自分の気持ちが、相手に対して怒りや憤りなどで締められているとき、脳の働きが極度に狭くなってしまうのですね。

よく爬(は)虫類脳などと言いますが、闘争か逃走モードになってしまいます。
緊急避難的に、相手に戦いを挑む(正そうとしたり、罰したり、見切りをつけたり)、逃げる(問題を隠したり、無視したり)などになってしまいます。

この働きは人類が生命として生存するために、わたしたちを守ってくれてきたものではありますが、あくまで生存が脅かされる場合の緊急避難的なものです。

でも職場やチームは、もっと安心安全な場として、もっとやる気や協力的な場としてこれからも存在していくものですよね。

そんな大切な場に対して、狭苦しい脳の状態では、みなが笑顔になるような、豊かで生産的な発想や行動や結果は生まれようがないのです。


怒りや憤りを感じたときは、相手よりも、感じた自分のほうに気づく、認識する。
とっても大切。
だからこそ、あなたの脳も本来のすばらしい機能を発揮します。

②心の視点

心の状態は、伝播します。

あなたの心の状態は、他のメンバーに伝わります。
エネルギーといっても、オーラと言ってもいいですし、非言語的コミュニケーションとして、といってもいいでしょう。

むずかしく考えなくても、人の心の状態って、伝わってくるものありますよね。
「あ、この人怒ってるな、嫌ってるな、面倒くさそうにしてるな」

「メラビアンの法則」とも言われたりしますが。言葉のみで伝わるものは4%。残りの96%は、言葉以外の、そんな言葉にならないもの(非言語的コミュニケーション)を通して人を判断しているとも言わています。

「どうすれば、いいと思う? なんでもいいから意見を出せ」

なんてリーダーが言ったとしても、社員や部下はリーダーの非言語的コミュニケーションの方を読み取っています。

「なんでもいいって言われても、言ったら絶対怒られる。」

笑い話でよく聞く話ですよね。
でも実際リーダーの心理状態を読み取りながら、それに沿うように(気を使ったり、おもねったり)コミュニケーションしています。

つまり、あなたの心理状態に応じて、部下やメンバーの状態も決まってきます。
一見冷静に見えても、内心では怒りや憤りに占められていたとしたら、部下やメンバーはそっちを読み取って、怒りや憤りに巻き込まれない無難な態度をとるでしょう。


本当に人の問題を解決して、職場やチームをやる気で心まとまるようにしたいならば、やっぱり、部下がやる気で心まとまりたくなるような自分になるのが必須なんですね。


大切なことなので、繰り返しますよ(笑)


本当に人の問題を解決して、職場やチームをやる気で心まとまるようにしたいならば、やっぱり、部下がやる気で心まとまりたくなるような自分になるのが必須なんですね。

③よい未来を叶える視点

わたしは、夢の支援をしています。

具体的には、ドリームプランプレゼンテーションという、さまざまな人が夢をプレゼンすることによって、起業や社会事業やプロジェクトなどの「夢」を叶えていくためのプレゼンテーション大会です。

そのドリーム・メンターとして、実にさまざまな夢や想いと向き合い、引き出し、プレゼンづくや事業計画づくりなども支援をしてきています。

そんな夢の中には、社会変革のような壮大なものもありますが、いまある家庭や職場を幸せにしたいという、まさに今ここで共有しているような夢もたくさんあります。
夢と言葉に抵抗があれば、想いでも、願いでも、望みでもオッケーです。

そんな夢の支援をしている中で、夢を叶えられる人と叶うのがなかなか困難な人の違いを見てきました。

その大きな違い、

それは、夢を叶えられる人は夢を語り、難しい人は問題を語る、のですね。

当たり前のように聞こえますが、意外にわたしたち、後者をやりがちなんですよ。

問題分析って、実は楽しいんですよね。
問題が問題を読んで、いろんなことが分析できます。
知的好奇心も満たされます。

「問題を語る」人は、一見すると正論でもっともです。

でもざっくり本質だけ取り出せば、「あれが悪い、これが悪い、これが問題だ」。
いつも悪役探しに没頭していて、しかも悪役はつねに自分以外なのですね。

しかし問題分析にハマりだしたらお気を付けを。

正論に人は理解は示しますが、心から納得することはありませんし、心が動いて協力することもありません。

だって、その「エネルギー」はどうにも危ういんですもの。

一方。

「夢を語る」人は、どうなりたい、どうありたい、どんな未来を創りたいを語ります。

「明るい方向」を語り続けます。

こんな未来になったらうれしいな。
こういうことができたら、みんな幸せになるな。
こんな職場やチームになれたら幸せだ。

明るい未来は、実はみんなが望んでいる未来でもあります。
だからそれを聞く社員や部下もいつのまにか、その未来を共有していきます。
心が動き、一緒になってそれを実現しようとしていきます。

「夢を語る人」のエネルギーって、やっぱり心理的にも気持ちがいいんですよね。
そして夢を語る人は、やっぱり笑顔です。
だから、いつのまにか、夢が実現していくわけです。

思い返してみてください。

あなたはいつ「夢」を語りましたか?
「想いや願いや望み」を笑顔で語りましたか?

夢を語っているようで、実は問題対策としての「こうあるべき」「こうすべき」ばかりになっていませんか?

夢を語る人も、もちろん問題も認識しています。
認識したうえで、「じゃあ、だったら本当はどんな未来がいいかな?」と自問自答し、「夢」に変えているのですね。

問題を認識したら、スタートラインに立ったも同然です。
ぜひ、それを夢に変えていきましょう、ワクワクしていきましょう!

リーダーに必須の一つの根本的な方針

わたしたちは、やる気や心のまとまりを求めています。
それはきっと信頼にあふれ、一人一人が笑顔で、協力的であって、皆が自発的な職場やチームであることでしょう。

もしそれが実現するとしたら。

気分が良くなりませんか?
ワクワクしたり、なんかほっと気持ちがリラックスしたり、穏やかで冷静になったり。

たとえ問題が出てきても、職場やチームがやる気で心まとまるようになる根本的な秘訣。

記事という体裁上、小難しく3つの観点などお話しましたが、要は、

「気分よくいましょう」

ということなんですね。

気分のよい自分、気分のよい職場やチームメンバー。

いつもこれを心がけましょう。
これを根本的な方針にしましょうということです。

もちろん時には感情的に逆立つこともあります。
それは全然大丈夫です。
それもわたしたち人間ですから、イラっとしたりグワっとしたりしたときもその気持ちは大切にしたいものです。

そのうえでここから先ですね。
その状態のまま対策をしたり、問題解決に動こうとするのではなく、気分がよい状態のときにやることが大切な方針です。

少し時間を置いたり、散歩やリラックスしたり。
もし慣れたら、「問題だ! ならば本当はどうなりたい?」と夢へ転換できると、気分も良くなってきます。

「気分よくいる」

これを根本的な方針に据えると、様々な判断・行動もシンプルになります。

もし問題への対策を考えても、その対策を見て気分があまり良くならないのであれば、却下ですね。まずいい結果を生みません。

逆に言えば、その対策内容が多少足りなかろうと、純粋に気分よく感じれば、まずうまくいきます。あなたが気分よく実行できますし、職場やチームメンバーも気分よく取り組めますから、脳的にも心理的に、いろんな創造性や可能性が勝手に発揮されるのですね。

普段から、自分も、職場やチームも、「気分よくいる」を第一方針にして過ごしていくと、自然とやる気や一体感も出てきますし、問題が起こっても感情が逆立つことも少くなっていることに気づくでしょう。

実感するという知の在り方

「気分よくいる」

ここまで読まれても、もしかしてあまり納得できないかもしれません。

正直な話、頭や理性で納得するよりも、心や体験・実感で「ああ、本当にそうだなあ」とじんわりわかっていくというお話です。

「実感するという知の在り方」のお話です。

わたしもずっとそうでした。
頭でわかったつもり、しかし「実感する」を体感しないと本当にはわからなかった。

もちろん今もわたし自身にまだまだなことはたくさんありますが、少なくとも「本当、これなんだよ」としっかり伝えられるくらいには、体験・実感しております。

ですので、今日のところは「まあ、そういうものかもしれないな」くらいで、何かの拍子に思い出してくだされば大丈夫です。

もし今日のお話が「やっぱり、そうだよなあ」と感じてくださっていたら、ぜひ自信もってこれからも「気分よくいる」をやってまいりましょう。

あなたの会社が、毎日気分よくなることを心から応援しています。

追伸

あんまりこれを言うとオシゴトに響くのですが、わたしが研修やコンサルティングをやるといっても、突き詰めて言えば「気分よくいる」を一緒にやっているだけです…

執筆者紹介

オフィスオントロジー
代表 友成治由

人と組織の可能性と創造性を引き出す活性化コンサルタント
人と会社が「変わる」チェンジ・メンター

11年超にわたる起業家育成や変革人財育成経験から得た実践知と、意欲心理学によるチェンジメンタリングで人が本来持っている意欲、可能性、価値を引き出す。
主体性/リーダーシップ開発、メンター育成、メンター制度構築、チーム活性化などを支援。

哲学存在論専攻。
宮崎県出身。今もなまりはとれない。

経営メディア『経営プロ』にて執筆コラム掲載。
コラム「メンタリングで人や組織の可能性を引き出す」など

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