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思考法/意識法

本質力。スティーブ・ジョブズが全財産を賭けて会いたいといった人

あのスティーブ・ジョブズが、

「この人とランチのひと時を過ごせるならば全財産をはたいてもいい。」

そのように言った人がいます。

いまや金銀財宝を積み重ねても実現するものではないですが、それくらいの価値をジョブズは感じており、その気持ちで自分自身の人生を賭け抜けました。

目次

奇妙な顔の御仁

その人の顔は
わたしにとっても忘れられません。

高校の教科書にものっていた、
あの妙に野性味あふれた顔。

二十数年後、
わたしはギリシャに行き、
その顔を博物館で見ました。

「やっと会えましたね。」

ソクラテスです。

古代ギリシャのアテネの哲学者であり、
最後は死刑宣告を受け、
毒杯をあおいで死んでいった、
あのソクラテスです。

当時の人から見ても、
奇妙なお顔だったようで、
存在感たっぷりでした。

ギリシャに行ったのも、
まさにこのソクラテスたち、
古代ギリシャのひとたちに合うため。

憧れの場所でした。

なぜなら、
高校時代に学んだあの生き様が、
お顔とともに、ずっと忘れられないからです。

すなわち、

「ただ生きるのではなく、善く生きる」

この言葉です。

ソクラテスはこのために生き、
このために死んでいきました。

そしてこのために、
永遠に人類の歴史に残りました。

脳みそにこびりついたその言葉は
高校を卒業してもわたしを離しませんでした。

なんとわたしはそれで、
大学で哲学を専攻するまでになりました。

ソクラテスが死刑宣告を受けた罪状は

「若者をたぶらかしたから」

というものでしたが、
2500年後も、ひとりの若者をその世界に
連れ込んでしまったのですね。

一生問い続ける問い

学生時代を経て、
社会人になり、さまざまな方と出会って、
さまざまな思想や信念や思いにふれました。

そしてはたと気づいたのです。
この言葉は、わたしひとりの言葉ではない、と。

だれもが、たぶんあなたも、

「ただ生きるのではなく、善く生きる」

ことを求めて生きていると。

あなたもそれぞれの立場で役割で、
さまざまな苦労もあるかと思います。

人には言えず苦しむことも、
間違って選んでしまったことに後悔することも、
未来への不安にさいなまされることもあるでしょう。

その中でも、

「ただ生きるのではなく、善く生きる」

求めているのではないでしょうか。

本当に善いとはどういうことなのか。

それを考えるのは大仕事です。

しかも、一生をかけるに値する大仕事。
全財産を賭けるに値する大仕事。

この問いかけこそが、
わたしたちの人生をまるごと
創るといってもいいと思うのです。

もしあなたが経営者や
リーダーであるならば、

この問いかけへの、
あなた自身の答えが

会社や組織を導き、
社員を育てながら、
全員で目的や目標に向かう
そんな道を創るのではないかと。

もちろんそれは、
どこかのお仕着せの衣装の答えでは
ないはずです。

善いを考え続け、
試行錯誤しながら
善いをつくり続け
周りの人々にもたらしていくこと。

いいかえれば、

この問いは、
あなたの、
そしてあなたとともにいるひとたちとの
真実の善いにつながっているはずです。

それでも問い続けることを選ぶ

ただし、それが、
成功への道なのか、
破滅への道なのか、
無責任なようですが、わたしは保証できません。

善く生きるを選択するのは、
善く生きていなかった人にとっては
これまでの自分を捨て去ってしまうくらいに
身を引き裂かれるものだからです。

事実、張本人のソクラテスだって、死刑宣告を受けました。

裁判でソクラテスの弁明を傍聴した市民の意見は
真っ二つに分かれました。
500人の裁判員は280対220の僅差で、有罪を宣告しました。

280人の中には、
ソクラテスの弁明に心を動かされた人もいたでしょう。
しかし、心を動かされたからこそ
激しい嫌悪感を示した人たちがいたことは
容易に想像できます。

最後の牢屋の中でソクラテスは、
逍遥として、ゆっくり毒杯を飲みながら、
静かに死んでいったと伝えられています。

その後、古代アテネは恐怖政治に入り、
大切なナニかを失った「ただ生きる」ことさえ困難な、
混迷の時代に突入します。

「ただ生きるのではなく、善く生きる。」

スティーブ・ジョブズが全財産を賭けた程度には
考えるに値する問いかけであるとは思います。

「ただ生きるのではなく、善く生きる。」

立派な、ほれぼれするような答えではなくとも、
自分なりの魂からの言葉であり、
失敗ばかり後悔ばかりで
もし人に尊敬されることはなくとも、
最後の最後には、
善く生きたと自分自身で納得できるような、
どんなものでも逍遥と受け入れられる。

そんな答えが出ることを目指しています。

スティーブ・ジョブズとわたしでは、
財産量は何兆円分の1かもしれませんが、
この思いの点では、まったく同じ仲間です。

きっと、あなたもそうだと思います。

P.S.
これからもブログをお届けしますので
お忘れないようブックマークしてくださいね。

執筆者紹介

オフィスオントロジー
代表 友成治由

人と組織の可能性と創造性を引き出すメンター
人と会社を伸ばすメンタリングの専門家

10年超にわたる起業家育成や変革人財育成経験から得た実践知と、意欲心理学によるメンターメンタリングで人が本来持っている意欲、可能性、価値を引き出す。
主体性/リーダーシップ開発、メンター育成、メンター制度構築、チーム活性化などを支援。

哲学存在論専攻。
宮崎県出身。今もなまりはとれない。

経営メディア『経営プロ』にて執筆コラム掲載。
コラム「メンタリングで人や組織の可能性を引き出す」など

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