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組織活性化の天敵「アイデアキラー」

組織活性化に取り組む際に、撲滅したい天敵がいます。

それが「アイデアキラー」。

アイデアキラーは、会社の創造性とやる気を失わせます。

知らず知らずのうちに、アイデアキラー、生まれていませんか?

目次

アイデアキラーがはびこると

会社を活性化させたい、社員にどんどん成長してもらいたい。
そんな時、社員に自発的な改善を求めたり、もっと生産性を上げるように叱咤したりしますが、社員はどうにも中途半端。やる気が見えない。

もしそう見えたとしたら、邪魔しているのは「アイデアキラー」です。
「アイデアキラー」は、人の活性化の天敵です。

何かアイデアを出せば、「現実性がない」。
思い切って発想を広げたら「もっとまじめに考えろ」。
じっくり考えて提案したら「君の考えは浅いよ。」

さあ、もしこんな言動が目立ってきたら、警告サイン。
自発的なアイデアを殺してしまう、アイデアキラーが暗躍しています。

アイデアキラーがはびこると、会社は面白いくらいに、どんよりします。
やる気は失われ、リーダーの言うことは、しらけて右から左。
まともに取り組もうとする社員はいなくなってしまいます。

アイデアキラーは、一見すると論理的で実証的。
だから、正論で、賢そうで、反論することはできません。

でも、それこそが、アイデアキラーが悪魔たるゆえん。
悪魔は、一見良さそうに、正しそうに見えます。
しかしそうして、いつのまにか人の頭や心をむしばんでいくのです。

学習性無力感

社員のモチベーションが低下したり、やる気を見せず現状維持のままで良しとしてしまう心理学的な背景には、「学習性無力感」があります。

心理学者マーティン・セリグマンが犬を使った研究で明らかにしました。
実験犬がいる床に電流で不快な刺激を与えるのですが、犬が頭を動かしたら電流がとまる仕掛けになっています。
頭を動かせば電流が止まると学習した犬は、電流が流れても積極的に頭を動かして、不快な状況を脱出しようとします。
しかし、別のグループでは犬が頭を動かしても、電流は止まらず不快な状況が続くだけでした。すると、その犬たちはもう頭を動かすのをやめてしまい、不快な状況を受け入れ続けてしまうことになったのです。

犬は、「自分が努力しても何をやっても無駄だ」と学んでしまい、何かを起こそうとする気力を失ってしまったのです。
これを、学習性無力感といい、人間でも同様な状態になることがその後の種々の研究でもわかってきました。たとえばうつ病は、学習性無力感が行き過ぎたひとつの症状だとも言われています。

アイデアキラーは、人に学習性無力感を植え付けて、人から「やってみよう」という気力を失わせているのです。

アイデアはもともと弱い火種

大変革でも、小さな改善でも、アイデアというものは、もともと不確かで弱いものなのです。否定しようと思えば、否定の材料はいくつも目についてきます。
だから、人にとって、「アイデアを出す」という行為は本来怖くてたまらない行為です。

アイデアキラーは、そんな臆病な性質をもっている人間というものが、勇気を出した瞬間にその勇気をくじいてしまう行為なのです。

アイデアは、もともと弱い火種のようなもの。
ふっと息をかければすぐに消えてしまいます。
だから、アイデアを求めるときは、そもそも弱いものだという前提で、育てていくという意識が必要です。

アイデアはどんどん出していい。
たとえ非現実的でも、突飛でも、考えが浅くてもいい。
アイデアを出すとは、正解探しではなく、火種を何個もつくっていくプロセスです。

火種のうち何個かの炎が大きくなり、他の弱い火種にも勢いがつくようになり、アイデアがアイデアを生んで、ようやく「これだ!」というものに行き着きます。
火種が出た瞬間に否定して消してしまっては元も子もありません。

「アイデアを出す」こと自体をくじけさせてはいけません。
アイデアを出すこと自体をくじけさせた瞬間、その社員は「アイデアを出しても無駄」であることを学習します。それから先、みずからやる気を出して改善アイデアや発想力を出すことはありません。

逆に、
「どんなアイデアでも出していい」
と社員が信じられるようになると、社員の頭も心も活性化していきます。

アイデアを出すことを認められるということは、自分の勇気が認められたことと一緒です。だから、勇気が勇気を呼び、どんどんアイデアを出していこうと頭や心がフル回転していきます。

活性化している会社は、どんな会社であっても、社員がかならず自発的な状態です。
自発的に仕事を改善し、協力し合うという雰囲気があります。

その根底には、本来臆病で弱い改善や提案アイデア、自分たちが出してもいい、それを会社が認めてくれるという信頼感がそこにあります。

創造性発揮の二段階プロセス

「でも、やっぱり非現実的なアイデアは採用できませんよ…」

そうおっしゃる方もいるでしょう。
たしかに実施する場合は、現実性や実現性との折り合いをつけて、リスク最小効果最大を狙っていくのが経営です。

ただ、この稿をもう一度振り返ってほしいのは、「アイデアを出す」こと自体を大切にしようというものです。
まず「アイデアを出す」というそのものが大切で、それが人の活性化を生みます。

採用するかどうかは「アイデアの中身の評価」の問題。
実はまったく別の話なのです。

わたしたちがついついアイデアキラーになってしまうときの状態とは、アイデアを出した瞬間に評価してしまっている状態です。

社員   「こんなアイデアはどうですか?」
リーダー 「でもなあ。それは非現実的だよ。」

会議でのふつうの会話のように見えますが、この会話こそが知らず知らずのうちにアイデアキラー会話になっています。
つまり、「アイデアを出す」という行為と「アイデアの中身を評価」するという行為が同時に行われており、それこそがアイデアキラーを生んでしまうのですね。

ではどうすればいいのか。

それを解消するのが、「創造性発揮の二段階プロセス」というものです。

やり方は簡単です。

「アイデアを出す」プロセスと「アイデアの中身を評価する」プロセスを分ければいいのです。

アイデアを出すときは、アイデアの質は関係無し。とにかく数を出すことに徹する。
そして、そのあとに時間を分けて、それらのアイデアを基準に沿ってひとつひとつ評価していくのです。

ブレインストーミングなどあらゆるアイデア出しの手法は、自由に数を出すことがもっとも重要なポイントです。
アイデアがアイデアを呼び、アイデアがアイデアにつながることによって、よりよいアイデアとして膨らんでいきます。発想力が広がり、無意識で抑え込んでいた、さまざまな先入見の枠をこえて、いろんな視点や切り口でアイデアが出てくるようになるのです。

評価しながらのアイデア出しは、ブレーキをかけながらアクセルを踏んでいるようなもの。アイデアは出ませんし、たとえ出たとしても、評価基準よりも小さいアイデアしか出てきません。

ですので、アイデアを出すときは出すことに徹しましょう。
その中で従来の枠を超えたアイデアが複数生まれてきて、あとで時間を分けて評価した時にも、従来の枠を越えながらも評価基準にはピッタリ沿っていくような「ブレークスルーアイデア」が生まれてくるのです。

まとめ~アイデアキラーからアイデアフローへ

社員にとってみると、そもそもアイデアを出してもいい環境の方が大切です。
「いいアイデアを出し続ければ、いつかはかならず採用される」という学習性“有力感”をもつことが、組織の活性化を生みます。

アイデアは出すときは出す、それはなんでも受け入れる。
そのうえで、評価するときは、どのアイデアも皿の上にのせて評価していく。
アイデアを出してくれたこと自体にありがとう。

そういうルールをはじめにつくって共有しておけば大丈夫。
そうすれば社員は会社を信頼し、いろんな改善アイデア、提案アイデアが出るようになり、頭も心も活性化して、社内の雰囲気が明るくなります。

アイデアがどんどん流れ出る、流れ出ることをよろこぶアイデアフロー社員が増えるとそれだけ、活気もあふれていきます。

社員みんなが笑顔で、

「つぎはどんなアイデアを出していこうかな」

なんてワクワクしている会社が生産性が上がらないはずがありません。

雰囲気も明るく、生産性もあがるアイデアフロー会社。
応援しています。

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P.S.

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執筆者紹介

オフィスオントロジー
代表 友成治由
組織活性化・人材育成コンサルタント
ベンチャーから上場実現企業でのトップコンサルティング営業から意欲心理学をベースとした組織活性化・人材育成へ。
本質価値意識による本質価値思考、価値創造、モチベーションアップで人材育成や会社業績向上を支援。
ほんらいの力を発揮できるように、なじみやすく、わかりやすく、勇気を出せるように。
宮崎県出身。今もなまりはとれない。

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