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社員育成の決定的資質はドラッカーのIntegrity

マネジメントの父とよばれる、P・F・ドラッカー。

1909年に生まれ、2005年に亡くなりました(なんと95歳!)。

激動の第二次世界大戦期、ナチスドイツ期をすごし、「人間の悲惨さ」そして「人間の気高さ」も知り尽くし、研究し尽くしました。

組織における人間として、彼がもっとも重視した資質が、Integrityです。

目次

Integrityは難しいけど…確かに感じる

Integrityが腹落ちすると、自分の在り方もそうですし、ひとに対する感じ方もまるで変ってきます。

そして、わたしがこれまで出会った中で立場の上下は別であれ、「このひとは何か違う」と感じた人は、他の素晴らしい資質とともにかならずこのIntegrityをもっていました。
きっと、あなたがそう思ってきた人もIntegrityをもっていたと気づくはずです。

社員育成は、人材採用も、このIntegrityを意識するとガラリと変わります。

ただし、このIntegrity(インテグリティ)は、表面的な言葉の意味だけでとられがちで、さらりと流されがちです。

一見すると、あたりまえ、に思えるからです。

でも、ぜひIntegrityを思うときは、現代であれ歴史上であれ、あなたが究極的に尊敬する人を思い浮かべながら考えることをお勧めします。
それくらい、腹落ちするのはなかなかに難しい言葉でもあります。

マネージャーに必要な資質とは

ドラッカーは、

「マネージャーの資質として必要なものは何か?」

と、わたしたちに問いかけています。

ここでいうマネージャーとは、一般的に理解される管理職という役職よりも、いわば組織を支えていく人、という意味考えた方がいいです。直接的には経営者やリーダー層、つまりManagement(経営)する人たちですが、その持ち場持ち場を支える一般の社員も、やマネージャーだととらえないとIntegrityはとらえられないといっていいでしょう。

先に進む前に、あなたの会社にはこんなことはありませんか?

1.できていない同僚や仲間を見たらイライラしながら相手の評価を下げる。
2. 会社の課題や取り組みに対して、自分事にせず批評、批判、評論してしまう。
3.個人的に気の合う人や利害の一致する人に評価を高くする。
4.頭の良さ、能力の高さで同僚や仲間の上下を判断する。
5.新人・若手や後輩(中途社員)を自分よりもできない、または下に見る。
6.自分の仕事の目標や基準は、実は現状維持くらいで良しとしている

上記は、わたしがコンサルティングの際に社員たちにも示したものなのですが、

「よくありそうだなあ」

そう思ったかもしれませんね。
よくみかけますし、それで悩んでらっしゃる会社も多くございます。

社員にIntegrityが少ない会社によくおこる典型例です。

このままでは組織は衰退していくだろうとだれもがわかります。
ただ、その中にいるとわかりづらいものです。またついつい自分もそうなってしまっていることに気づいて、愕然とすることもあります。

Integrityがないと、組織=人間のあつまり、というのはさらりと気づかないくらいに、簡単に崩れていくのですね。

ドラッカーはこう言います。

「Integrityに欠ける者は、組織の文化を破壊し、業績を低下させる」

と。

こんなことさえ言っています。

“They may forgive a person for a great deal: incompetence, ignorance, insecurity, or bad manners. But they will not forgive a lack of integrity in that person.”
(無知や無能、頼りなさや無作法には、寛大たりうる。だが、Integrityの欠如は許さない)

かなり厳しい言葉ですが、それだけIntegrityが重要だというわけです。

彼は「マネージャーには能力やスキルがなくてもそれほど大きな問題はないが」(それはIntegrityがあれば、後天的にどうにかなるから)、

しかし、

「マネージャーに唯一求められる資質は、Integrityである。
真摯さは決定的な資質である。」

と言い切っています。

Integrityとは何か

それでは、そのIntegrityとは何か?

辞書を開くと、Integrityはこう訳されてます。

① 高潔、誠実、清廉、正直
② 完全な状態、無傷

Integrityとは、西洋にとっては非常に厳粛な言葉のようで、「確固たる道義心」であったり、「言行一致」「人格としての一貫性」とも言われています。

ドラッカーの著作が日本語に訳されたとき、こう訳されました。

「真摯さ」

と。

「真摯さ」とはまさにその目的、組織に対して、高潔に、誠実に、清廉に、正直に取り組み続ける姿勢のことですよね。

ただしここで日本人がとらえそこないやすいのは、上記から「誠実」や「清廉」や「正直」だけを取り出そうとすることかもしれません。
すなおなやさしいまじめな人、というイメージが、善き日本人像にぴったりですしね。(わたしも大好きです。)

ただし、ここであえて重要だといっておきたいのは

「高潔さ」

という部分です。

Integrityが、厳粛な意味をもつのは、この「高潔さ」があるからなのです。
目的のために、人格的な気高さをもって一貫性をもって立ち向かう姿勢。
その持ち場のために、自分ごととして引き受けて、最上のものにしていこうという姿勢です。

つまり、「責任」という意味合いですね。

会社、組織、マネージャーの本来の目的、役割、結果は何か。

そういったことを、みずからのこととしてまるごと引き受けて考え続けて、人格的な高みにまでしていこうとしている人です。

西洋ならば、よく知られた言葉に、
「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)-高貴なるものの責任」
がありますが、Integrityに通じるものがあります。

日本でも、新渡戸稲造のいう武士道はやはり通じるものがあります。

もちろん、言わずもがなですが、立場や身分の上下のことを言っているのではありません。
どんな人でも、経営者でも一従業員でも、高貴なる、武士道たる、Integrityたる心を持っています。

わたしは、Integrityのことを

「高潔なる人格性をともなった責任感」

と呼んだりもしています。

現代でも歴史上でも、ひとつのことを成し遂げたり、組織や社会支えたり変えたりしてきた人には、ある種の覚悟を感じますよね。そういった迫力や魅力が、多くのひとを巻き込み、共感され信頼されていく大元だと感じますが、いかがでしょうか?

Integrityはうっとうしい?

まあ、といって、ちょっとくだけた感じになりますが、こういった、「高貴なる」「武士道」「高潔」「道義心」「責任感」などの言葉が、現代の日本で一般的に避けられがちだということはわかります。

わたしだって、正面向かってそういわれ続けられたら嫌ですもの。

「うっとうしい」
「押しつけないで」
「古くさい」
「堅苦しい」

そう思ってしまいます。

ただ実際は、Integrityがある人は、実に個性はさまざまなのですね。

物腰が柔らかい方も、笑い上戸な方も、静かな方も、もちろんいかにも厳粛な方や情熱の方もいらっしゃいます。
要は目に見える形はそれぞれで、Integrityには関係ありません。

だからもっと自由に考えたほうがかえって感じ取りやすいものだと思っています。

その人の<内>に何をもっているか。
そしてどう実践し続けているのか、です。

わたしは、人材育成をする人で、

「お前たちには、Integrityがない。だからダメなんだ。」

と言って、脅しつけるような人にIntegrityをまったく感じません。

育成とは、目の前のひとの良さや強みを引き出すことです。
上記のようにひとを押さえつけて、委縮させて、言うことを聞かせることではありません。

「この社員たちの良さや強みを引き出すには、どうすればいいのだろうか?」

そうやって真剣に悩み続け、もがき続けていく人。
それこそが、Integrityをもつひとであり、実践している人です。

ドラッカーは、マネージャーにしてはいけない人の条件として、次のように言っています。

1.強みよりも弱みに目を向けるものをマネージャーにしてはならない。
2.マネジメントに携わる者は現実家でなければならない。評論家・冷笑家であってはならない。
3.何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者をマネージャーに任命してはならない。
4.真摯さよりも、頭の良さを重視する者をマネージャーに任命してはならない。
5.部下に脅威を感じる者を昇進させてはならない。
6.自らの仕事に高い基準を設定しない者もマネージャーに任命してはならない。

わたしが尊敬するある経営者はIntegrityをこう言っていました。

「卑しくなるな」

と。

Integrityを意識してみませんか?

Integrityは、言葉の表面上だけみれば、わかった気になりがちでさらりと流しがちです。
わかった気になってしまうと、どうしても他者に威圧的になってしまいがちな言葉でもあります。

だからIntegrityには、つねに謙虚さが必要だとつくづく感じます。
真摯さがあるからこそ、わたしもまだまだ完ぺきではない、学び続けていこう、という謙虚さですね。
これはわたしのこれまでの痛い反省も込めてです。

自分自身、そして、会社の社員ひとりひとりのIntegrityを引き出していけると、揺るぎなく飛躍成長する組織になっていきます。
まずは、Integrityを意識することからはじめませんか?

最後に、
せっかくであった大切な言葉ですから、
わたしならば、

「楽しく、大好きになるように」

Integrityしていくことが好みですね(^^)

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執筆者紹介

オフィスオントロジー
代表 友成治由
2012年創立
本質価値/組織活性化コンサルタント
ベンチャーから上場実現企業におけるトップコンサルティング営業を経て、存在論/メンタリング・コミュニケーションをベースとして人の本来の力を引き出す組織活性化や業績向上を支援。
ほんらいの力を発揮できるように、なじみやすく、わかりやすく、勇気を出せるように。
宮崎県出身。今もなまりはとれない。

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